出てくるヒーローたちは全て何かしらのテーマを背負っているし、その映画としての構成も実にシャレている。
見せ方や設定が実に舞台的なのだな。
序幕〜アフリカ、クォーターメイン弔いの酒場。
第一幕〜ロンドン、大英図書館の英雄たち。
第二幕〜ロンドン、ドリアン・グレイの館。
………といったイカにもな感じで物語は進行していくのよ。
英雄たちが時空を超えて存在している理由は、設定として劇中で一応の説明はされるが、それはあくまで名目上にすぎない。
つまり本の中から飛び出してきたという認識の下に、ある程度のリアリズムを添えているだけなのよ。
観客がそのシャレの部分を受け入れる事が大前提となっており、この辺が今作の評価の分かれ目でもあるのだろう。
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