評価の高い前作“ハロウィン”よりも、個人的にこちらを推すのは、まさにこの情緒の部分。
ブギーマンもあれはアレで良いキャラなのだろうが……如何せん、慣習としてのハロウィンのイメージが、日本人の私には全くナイもんな。
つまりあの映画で表現されるブギーマンの不気味さっての、私とアメリカ人とでは微妙に受け取り方が違うと思うんですよ。
あ、それから、話がちょっとばかしズレるんですがね――
“遊星からの物体X”が公開当時酷評を受けたのも、今なら何となく判るんですよね。
“物体X”からカーペンター作品に入った私は、単純にショッカーの演出として感銘を受けたのだけど、やはりこの“フォッグ”や“ハロウィン”を観た後だと、不満の一つも言いたくなるでしょう
情緒性に欠ける、っつーかね(物体Xは、どっちかっていうと“SF”だからなぁ。その辺はしょうがないのかもしれんが)
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