明確にアメリカを敵とみなし、資本主義による競争原理の悪しき側面を描くストーリーなんだよねぇ。
同じ立場で交渉する事すら許さない、グローバル・スタンダード。
無人霊子甲冑『ヤフキエル』の、限りなくアメリカン・ミリタリーな肌触り。
――しかもその内部に蠢くのは、忌むべき『降魔』そのもの。
一度見失いかけた自己の確立の為に、悪魔に魂を売り渡した元星組『ラチェット・アルタイル』
その合理主義の敗北と、劇中劇における懺悔…。
こうやって書き上げてみると、著しく偏った思想で物語が紡がれているのがわかる。
考えてみれば、そもそも『帝国華撃団』なのだ。
『帝』の『都』を守護する近衛兵団、という肩書きは、伊達じゃないというワケか。
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