三谷幸喜の非常に緻密な脚本・シリーズ構成は言うに及ばず、多数を占める舞台系役者の確かで柔軟な演技力、前半は迷走気味だったが京都編に入って俄然ノッてきた演出陣(あれで殺陣がもう少し……いや、もうよそう(笑))、実は意外に拘っている衣装・小道具・セット等など――それらが渾然一体となって、ある種異様な程のパワーを発揮しているのだ。
回によっての出来不出来も、あんまりないし……というか、この「友の死」や「婚礼の日に」「避けては通れぬ道」みたいに異様に出来の良い回があるって事より、どうしようもない駄作が存在しない点で、むしろ高評価できる側面もある(ある意味、一話たりとも見逃せない伏線だらけの構成になってるし……ま、そのせいで一見様お断りな、敷居の高さもまた確実にあるようだが(笑)
これほどの物語やキャラクターを表現しているTVドラマシリーズ(しかも1年という長丁場)なんて、大河どころか他でもそうはお目にかかれないよ。
――つーか、オレ個人としては生まれて初めての経験。
毎週何かしらの刺激を受けてるしね(笑)
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