毎回毎回ただひたすらに、クライマックスのつるべ打ちである。
大河ドラマ新選組!――
後半戦に突入して、次々と死に逝く仲間にライバルたち……
死と向かい合ったその瞬間こそがその人物の人生においての総決算であり、ドラマのクライマックスそのものなのだ。
今週、忌むべき奸物であり、またある意味愛すべき小人物――武田観柳斎がサブタイ通り、ものの見事に転落し必然ともいえる死を迎えた。
愛すべき……というのは、あまり当てはまる形容ではないのかもしれない。
あんなのが傍にいたらムカつく事この上ないだろうし、実際に劇中の通りなんだろう。
気弱でエゴイスト――保身が何よりも優先され、その為に周りの人が如何な迷惑を被ろうと(命すら落とす事になろうと)、知らぬ存ぜぬを押し通せる――そんな人間は普通に許せないだろう。
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