新選組 ! 完全版 第壱集 DVD-BOX

- 再び、新選組! -

 “新選組!完全版DVDボックス第壱集”がamazonより届く――

 あ〜あ、結局買っちまったなぁ(苦笑)
 ホント、随分と悩んだのだがね。
 録画ファイルは全話持ってるし、後半はヒロオくんにDVDを焼いてもらってるし、ボックス全巻で6万を越えるし……

 しかしやっぱ何つーか、メモリアルなのだな。
 世間的な評価はいざ知らず、個人的に絶対的な価値を持つ作品は、やはりキチンとした形で手元に置いておきたいのだ。
 そうだねぇ……最近の作品だとプラネテスがそんな感じだったか。
 NHKのソフトにしては 比 較 的 安いし(笑)――amazonで予約すりゃ2割引だし。
 第弐集の特典として、未放映場面がまとめて30分ほど収録されるってのも高ポイント。
 もっとも本音を言えば、本編を編集しなおした完全版で出して欲しかったが(事前情報ではそういった噂もあった)

 ま、“こんなカンジ”で面白い大河ドラマなんて、もう金輪際ありえんのだろうなぁ。
 つか、三谷氏が脚本を再び担当すれば可能性はあるが、結構叩かれたみたいだしねぇ――視聴率も悪かったみたいだし。
 でもこのDVDが売れまくれば、再登板も有り得るかも。

 〜などとこの日記を徒然と書きながら、お気に入りのラムを飲み、第1話を鑑賞中。
 初期の香取のぎごちない演技に若干苦笑しながらも、活きのいい若者たちのドラマを再び堪能する。

 具体的な彼らの末路を知っているからこそ湧き上がる、あまりに遣る瀬無い情感。
 至るところに張り巡らされた伏線と、キャラの立ち位置の変換の再確認……いや再認識。
 2回目の鑑賞だからこそ見えてくる、表現の意味性。

 ま、ボチボチと楽しむ事にしますかね。
 先は長いんだし(笑)


2005年2月25日(金) 



新選組 ! 完全版 第弐集 DVD-BOX

- 未放映場面の愉しみ -

 新選組!のDVD-BOX第弐巻がamazonより届く。
 1〜2巻合わせて、大変な散財となったなぁ……

 …………

 イカンイカン、いま鬱になってどーする(笑)
 せっかく大金をはたいて購入したのだ。
 ――楽しまなきゃね!

 とりあえず、注目の特典映像を観る。
 なんつっても未公開カットシーン(正味30分)である。
 まずは普通に観た後、三谷幸喜氏のコメント音声付きでもう一度観る。

 確かに三谷氏の語るように“無くても問題ない”シーンもあるのだが、それ以上に「え〜、何でこれカットしたん?」ってな場面も少なからずある。
 いや、かなりあるか(笑)
 特に重要そうな場面を挙げてみると――


 ○池田屋事件直前の、坂本龍馬と望月亀弥太の仲違いと離反。

 〜この場面が無いと、何故“亀”が池田屋にいるのかがいまいち解り辛いのだ。
 加えて“亀”の死を知った龍馬の心象描写も、酷く薄っぺらなものになってしまうしね。
 池田屋事件終結後――龍馬は寺田屋二階より身を乗り出しながら、近藤、桂、そして自決した“亀”本人を大声で罵倒する。
 が、実は“あの時亀を引き止められなかった自分自身”(カットしたシーン)を、龍馬は何よりも責めているのだな(江口洋介もそういう演技をしているし)
 つまり「みんな馬鹿じゃき」という台詞は、自分も含めて「みんな馬鹿」なのだ。
 しかし放映ヴァージョンだけでは、“みんな”の中に龍馬自身は含まれない印象となる(もっともそれはそれで、“独り高みに立った”幕末のヒーロー〜坂本龍馬として納得できるんだがね)

 ○見世物小屋に向かう直前の芹沢鴨とお梅、そして沖田総司。

 〜このシーンで芹沢は沖田に「お前はいざとなったら、オレと近藤、どっちに付く?」と問いかける。
 で、沖田は近藤じゃなく芹澤に付いて行く、と応えるのだ。
 しかし芹沢は、沖田は近藤に従うと看破し、「いずれ誰かがオレを斬りにくるだろう。できればお前(沖田)に来てもらいてぇもんだな」と言い放つ。
 両者の険悪な雰囲気を、慌ててとりなすお梅……
 ――といった具合である。
 もはや説明は不要だね(笑)
 芹沢暗殺のプレリュードとしては、非常に大事なドラマである。
 何故こんな大事な場面を……(以下略)

 と、まぁこんなカンジでね、ホント結構勿体無いシーンのオンパレードなのだな。
 他にも――


 ○葛山武八郎の位牌に手を合わせる永倉新八と、謝罪する山南敬助。
 ○明里を身請けする山南。
 ○芹沢が暗殺された部屋をあてがわれ、スゲコワーな夢にうなされる伊藤甲子太郎(これが大笑い)

 ――などなど、挙げだしたらキリがないのである。
 知れば知ったで益々深まる、際立ったドラマ性とキャラクター性ってトコロか?
 ホント、高い金を出した甲斐があるってもんよ(笑)
 新選組!のファンなら、もう必見の映像集だね。

 あ、それともう一つの映像特典――
 “三谷幸喜の部屋〜ゲスト・服部隆之”も非常に面白い。
 いい歳したオッサン2人が、まるで子供のように楽しげな表情で、大河ドラマとその音楽について語り合うのだ。
 劇伴音楽製作の裏話や、非常にコアな音楽演出の手法を聞けたりして、ふむふむ成る程と頷く事しきり、である。
 何よりもこの2人の熱いやり取りが、凄くイイ。
 こうやって歳をとっていける人たちって、凄く羨ましいねぇ。

 ――などとボヤキながら、第弐巻のディスク1をプレイヤーに入れる。

 おお、池田屋からだったね……燃え燃えである(笑)


2005年4月23日(土) 





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