永瀬正敏は、青臭いハードボイルドである。
彼はいつ観ても、そんな風だ。
『ションベンライダー』、『ミステリートレイン』、そして『濱マイク・シリーズ』――
大人になりきれないガキンチョの、背伸びしたハードボイルド。
『ハードボイルド』の意味性をキチンと考えれば、随分と矛盾したフレーズなのだがね(大人の男が童心を捨てきらないのとは、表現として明らかに違うのよ)
この度、新たにテレビシリーズとして濱マイクが蘇ったワケなのだが(おそらくは『罠』の後日談か?)、既に懐かしき感慨さえあるマイクのスマートな佇まいを眺めていると、永瀬氏の表情がションベンライダーの頃から、何ら変わっていないのが解る(20年間の開きがあるにも関わらす、だ)
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