つまり冷静に現状を認知し前向きな生き様を模索した結果、本能的な恋に落ち、優しさから互いが相手を思いやる事によって、初めて己が価値観も柔軟に考え直すことが出来るという構造なのだ。
これがひどく自然で説得力あるんだよ。
いくら正面きって論理的に相手を説得しようとしたって、それは一方的な価値観の押し付けあいでしかないもん。
で、これが白人とインディアンの関係にもオーバーラップしていくと。
ホーナスはクレスタの立場を思いやり、クレスタもホーナスの事を思いやる。
しかしそんな二人がようやく(別々に)たどり着いたコロラド州騎兵隊野営地では、シャイアン一族総攻撃の準備が進められていたのである――
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