リック・デッ○ード
〜キャニオン・クレスト:1/6 アンドロイドハンター(日本版)

ブレード○ンナー より

- MEMORIES OF GREEN -

 先日無事給料日を迎え、ホクホク状態で新宿に繰り出した私。
 まぁ、今月は先月ほどの“Bigな買い物”はしなくて済むはず……だった……のだが……。
 ああ、サクラヤのバ・カ。

 “ソレ”はどーみても、あの憧れの“リック・デッカード”だったのだ。

 若干の冷静さを失いながら、私はその商品を手に取ってみる。
 だがパッケージには“Droid Hunter”の文字。
 良く見れば、シャツの柄に若干の違和感がある。

 「冷静になるんだ、俺。これはどーみても“パチもん”だろ?
 しかも定価1万8千円だと……ボッてんじゃねーよ」

 しかしドールが手にしているオプションの銃は“あのブラスター”にしか見えないし、ヘッドは若き日の“ハリソン・フォード”そのまんまである。
 ファッションもシャツ以外は、記憶の中のデッカードとぴったり一致していた。
 何よりも、ドールとしての出来が良さげである。

 「…………」
 ガレージキットのようなパッケージには、日本人らしい原型師の名と海外で販売したブツの逆輸入品らしい記載があった。

 瞬間、私の手はブルブルと震え始めた。
 私にはこの商品の製作者の苦闘が、手に取るよーにわかったのだ(と、思う)

 「ブレランのアイテムが欲しい!」
 このよーな血の叫びをする往年のファンは、日本中至る所にいるはずである。

 しかし、ない。
 もう哀しいくらいに存在しないのだ。

 あるのはサントラCDと、スピナーのミニカーセットのみ(コレとて映画公開時のアイテムであり、3年前の時点で“4台セットで10万”等というトンデモないプレミアがついている)
 ガレキでスピナーやブラスターはアイテム化されてはいるが……

 例えば、最近発売されて話題を呼んだメディコムの“探偵物語・松田優作”を顧みれば、デッカードのドールを“心待ちにしているファン”が沢山いるであろう事は想像に難くない。
 だが、おそらく著作権の壁が大きかったのか?
 結局パチもんとして発表する事になった。(巷の噂では、この映画の著作権の所在自体が、何処にあるか分らなくなっているとか何とか……)

 しかし、である。
 実際の商品から滲み出る“クオリティの高さ”が、製作者の“本気”をたまらなく感じさせるのだっ!

 よっしゃ! 買ったっ!!
 いちまんはっせんえんを信じてみよう!!! 

 と……まぁ、そんなワケで我が家のラックの中では、ちょっとばかり派手なシャツを着たデッカードが、今もコチラに“睨み”を効かせているのです(笑)




2001年6月28日(木) 


   


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