ミネルバ
〜Wave 1/500スケールPVC塗装済み完成品
クラッシャージョウ より

- 白き翼の流星マーク -

 ついにミネルバをゲットである。
 しかもこのクオリティ!
 このアイテムのアナウンスがあって、何だかんだで既に二年――いやぁ、待った甲斐があったよなぁ……Waveさん、本っ当にありがとうっ!!

 アルフィンのフィギュアも同時に購入したのだが、まぁ、まずはコイツだ。
 数少ない和製スペオペの主役機として、中坊当時の私を無我夢中にさせてくれやがったニクイヤツ(笑)

 つか朝日ソノラマの安彦氏による挿絵は、当時本当に衝撃的だったんだよなぁ…
 なんていうか、こちらの最も望んでいたスペオペのビジュアルイメージってやつ?

 ぶっちゃけ“キャプテン・フューチャー”とか“さすらいのスターウルフ”とかさ、個人的に愛読していたそれまでのSF文庫の表紙や挿絵が、当時の時点で既にとても古臭かったのよ(モノの良し悪しではなく)
 ところがこちとらは既にジェリー・アンダーソン作品は言うに及ばず、“スターウォーズ”や“ヤマト”といったモノまで体験しているワケなんでさ。
 つまりどんどん進化を続けるSF映像媒体に比べて、SF本来のオリジンたる小説媒体のビジュアルイメージがあまりに旧態已然だったのだな(そういう意味でもスターウォーズ1作目のノベライズは野田大元帥の妙訳もあり、まさに一時期バイブルでありました。――こういうヤツって沢山いるんじゃね?)

 んで、そこに綺羅星の如く現れたのが“スタジオぬえ”の方々である。
 加藤・宮武両氏のヒジョーに説得力のある表紙絵は、ある種の革命だったと言えよう。
 田中光二の“銀河の聖戦士”とか、ハードカバーなのに貧乏中学生の分際で表紙買いをしちまったもんなぁ……

 そして“クラッシャージョウ”である。
 “ぬえ”の協力を得た安彦ビジュアルの素晴らしさは、何と言ってもメカとキャラクター、その両方がひどく洗練されていた点だろう。

 まずはクラッシュジャケットのデザインである。
 高千穂氏の描写に忠実でありながらも、プラスアルファのインパクトがあるのだな。
 鉛筆タッチの鋭利な荒さがジョウの引き締まった筋肉を見事に表現し、蛇腹パーツがほのかに兼用宇宙服のリアリティを醸し出す。
 何より、それまでの宇宙服にはないスレンダーなイメージは、“クラッシャー”というハードな作業をする職業への説得力ともなる。
 つか、アートフラッシュなどは、まさに「実際に剥がして投げてみてぇ!」と思わせるんだよね〜(笑)

 で、SFビジュアルの花形ともいえるメカニック群である。
 その殆どのレギュラーメカが後にアニメ化された際に天才河森氏によってリファインされてはいるが、それでも“連帯惑星ピザンの危機”を読んだ時の衝撃は相当なものだった。
 海外特撮でもなく、勿論日本特撮のデザインでもない。
 あえて表現すればアニメ的とも言えるが、じゃアニメであんなデザインがあったか?――と問われればあまり自信は無い。
 ファイター1を見た時、何となく“ゼロテスター”を思い出したぐらい?(笑)

 何よりもミネルバが第一印象でスペースシャトル風に見えたのが、個人的にすごく納得できたんだよね。
 だって惑星改造を生業にしてきたクラッシャーの船である。
 ならば大気圏での活動も当然想定されうるべきであり、そうなると翼を持つこの宇宙船はサイズ的にもギリギリ有りだろうと。

 まぁ何よりも、見た目が美しいし!カッコイイし!(比べてNHKで放映されたキャプテンフューチャーのコメット号は、ホントダサいリスペクトでありました)

 ――というわけで、このWave版ミネルバである。

 当然アニメ版のデザインではあるが、小説版への思い入れはともかく、単純によりカッコよくなっているので問題なし。
 武装ギミックはかなり作りこんであり、モールドや墨入れも完成品にしてはかなり良いカンジ。
 アイテム自体がかなり軽量で、スタンドディスプレイに不安を感じない点も二重丸。

 う〜む、贔屓目抜きにしてケチのつけようがないなぁ、こりゃ。

 さてこのアイテムを見ていたら、やはりアニメを見直したくなるよね。
 ここはやはり“氷結監獄の罠”だな。
 リッキーがファイターのコクピットで手を振る場面が大好きなんだよね〜(笑)



2009年11月1日(日) 






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