スピナー
〜BLADE RUNNER COLLECTOR'S BOX
ブレードランナー より

- 空飛ぶパトカ〜♪ -

 むか〜し何度も血迷って、コヤツの約10万円もする(ムロン、足元を見まくりやがったプレミア価格)ダイキャスト製ミニカーセットを購入しようと思ったんだよなぁ。
 決して出来は良くないのに、それでもソレしかアイテムが存在しなかった為、まさに清水の舞台から飛び降りる覚悟で〜云々カンヌン。
 ……まぁ、今となっては買わなくて良かったんだけどさ(笑)
 そもそもアンティークトイの収集癖などは持ってないしの。

 さておき、この“ブレードランナー”という映画――
 これだけの人気タイトルであるにも関わらず、各種関連商品があまりリリースされなかった原因は、やはり複雑な権利問題にあるらしいのだな。
 実際、数年前までヴァンゲリスが許可を出さなかったサントラアルバムを筆頭に、現存するブレランアイテムはかなりの策を弄して発売にこぎ着けたものが殆ど。
 このコーナーでも取り上げているデッカードのドールなどは、ほとんど海賊版スレスレの仕様だったりするしの(公式じゃなくても出来が良いのは、流石というか)

 で、スピナーである。

 まずは7年前にメディコムが“バック・トゥ・ザ・フューチャー”のアイテムとして黒塗りパトランプ無しのスピナーをリリース。
 価格の割には造詣があまりにシンプルすぎるという事もあり、さすがにこれは購入しなかったのだが……

 2年前、遂にDVD〜アルティメット・コレクターズ・エディションのオマケの一つとして、ミニサイズのスピナーが同梱される事に。

 なるほど映像ソフトの一部としてリリースすりゃ、何とかなると。
 旨いこと考えたよなぁ……

 アイテム自体はそれほど良い出来じゃなかったのだが、それでも件のミニカーなんぞよりは遥かに“らしい”商品であり、何よりも公式スピナーというのがファンには必涎モノだったのだろうね。
 DVDソフトとしてはかなり値が張るのだが、オレみたいなヤツが迷わずに現物を見ることなく購入するぐらいには、商品価値があったと(笑)

 で、実際に売れたのだろう。

 今度はブルーレイのオマケとして、前述したメディコムのフューチャーカーを完全なスピナー仕様にしてのリリースである。

 よし、今回までは騙されてやるぜ!

 内装のショボサとか、made in china の作りの荒さとか(初めからキャノピーが指紋で汚れていたり)、アイテム自体への不満は確かにある。
 だってソフトを抜いて考慮しても、実質1万円以上はする商品なんだぜ―― もうちっと手を入れても良かったんじゃね?

 それでもやはりこのサイズのスピナーはカッコイイのである。
 前輪が完全に収納変形するのもカッコイイし、いかにも未来的なデザインのフロントとは対照的なリアのクラシカルなラインが、これまたタマランのであります。
 独特のマーキングも、いちいち痺れるし……

 やはりこちとらが映画の熱烈なファンの時点で、イロイロと負けているんだろうなぁ(笑)

 これでまた精密モデルの同スケールスピナーが発売されでもしたら、ちょっと泣くぞ。

 それこそ権利上ありえないとは思うんだが……ここまでくると、メーカーもどんな裏ワザを使用してくるかワカランし。

 ハッ!……べ、べつに、ワクワクなんかしてないんだからねっ!!



 ちなみにブレードランナー本編のレヴューはこちらでございます。
 >> Go to “DVD Attention!”





2010年12月26日(日) 






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