ライノ 〜CORGI DIE-CAST
新キャプテン・スカーレット より

- あまりに凶悪な戦闘装甲車両 -

 追跡戦闘車とは、実に旨いネーミングである。
 ターゲットを追跡するだけではなく、車両そのものが戦闘行為をする、という意味において、実に的確な表現とも言えよう(追跡のみに特化しているのがパトロール車=チータ)

 前面に集中した銃火器武装と追突用バンパー。
 対ショック〜対防弾を考慮しているのかフロントガラスは存在せず、ディスプレイ映像での操車のみとなっている。

 で、新追跡戦闘車ともいえるこのライノは、さらに後部キャリアーにラムジェットエンジンを搭載していたりと、何とも極悪な仕様となっているのだ。

 ホンマ、漢心をくすぐるスペックをした車両であるよの(笑)

 肝心の見た目(デザイン)も、流麗でありながらも実にタフなボリュームをしており、旧SPVに勝るとも劣らない存在感を堅持しているのだな。

 新キャプテンスカーレット第7話〜“奪われたライノ”などは、特に必見。
 ミステロンに奪われたライノが原子力発電所に特攻しようとするエピソードなのだが、これが実に凶悪なのだ(笑)

 暴走するライノの足を止めようと、スカーレットたちがファルコンやハミングバードで空から懸命に攻撃を仕掛けるんだが、もう全然ビクともしないんでさ。
 発電所のガードシステムをミサイルやバルカンで次々に粉砕しながら、前部バンパーで物理的に突破していくライノのおっそろしい事!

 まぁ『どんなに素晴らしい道具であっても、使用法を誤れば大変なことになる』という、典型的な訓話なのだろうけど。


 っていうか、そもそもこういった用途の車両って、現実に存在するのかいな?
 軍隊だと兵員輸送車ならわかるんだが、戦闘用車両だと当然戦車とかになっちまうんだろうし、いわゆる装甲車でもやはり“追跡用”ってワケじゃなかろうて。
 となるとやはり警察車両になるんだろうけど……こうも攻撃的なビークルは、やっぱ思いつかんなぁ(逃走車の破壊を目的としたパトカーなんて、そもそもありえねぇか)

 映画とかフィクションだと、マッドマックスのV8インターセプターが一番イメージに近いのかもね。
 まぁこれも追跡しながらの威嚇は出来るが、車両そのものには戦闘能力は無いしの(マッドマックス2では、冒頭で早々に追突してフロントバンパーをぶっ壊してたもんな)

 あと思い浮かぶのはバットモービルなんだろうが、アレは何故かバットマンの急行用〜逃走用というイメージしかないからなぁ……戦闘はその副次的な行為でしかないし。

 あ、ウルトラ警備隊のポインターとかは、結構近いのかも。
 流石に車体ごと追突するのは考慮に入れてなさそうだが(笑)、武装・防御に優れた対異星人用ビークルとしては、追跡戦闘車とタメを張れそう。
 つかポインターって、やっぱ時期的に旧キャプテンスカーレットのSPVの影響下にあるんだろうなぁ……

 まぁ何にせよ、史上最強の戦闘車両〜ライノの魅力を、わずか全長15センチ程度のダイキャストモデルで見事に表現したコーギーには、頭が下がる思いであります。

 後は、やっぱりホワイトファルコン(新エンジェル機)も欲しいね。
 パッと見、出来が良さそうだしの。


 あ、それとブルーレイボックスをさっさとリリースしろっての(この際だからDVDでも可)
 あんなに面白いシリーズなのにさ!(プンプン)





2011年3月6日(日) 






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