これは演出上の問題なのだ。
じつは今回この映画を観直して、個人的に新たに判った事がある。
ぶっちゃけて言えば、このマッドマックス1――
表現方法が、ほとんどホラー映画なんである。
いや、別に画面上でグロいシーンが頻発するから、ってワケじゃないス(笑)
観客をハラハラさせるテクニックっていうか、演出全般がホラー〜ショッカーの定石をしっかり踏襲してるんですな。
例えば、暴走族に殺されるマックスの相棒〜グースの、一連の展開を挙げてみますと……
まず、とある部屋でグースが女とイチャついて(笑)いるわけです。
で、外では暴走族の一人が、彼のバイクに“細工”をしている、と。
やがて夜が明け、グースはいつも通りバイクに乗って本部への出勤である。
もちろん“細工”の事を何も知らないグースは、ハイウェイを飛ばしまくるわけですな。
当然、観客は先の展開がある程度読めてしまい、この時点でハラハラしっぱなしなワケで。
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