さて、何から褒め称えよう?(笑)
とにかくあれだけの登場人物がいるのに、その全てが魅力的に隙なく描写されているのが素晴らしい!
前回から続く『プロフェッサー』VS『マグニート』の図式の中に、新たに現人類(旧人類?)の象徴的人物『ストライカー』が乱入するのだが、この人物がなかなかに意味深な設定だったりする。
ま、映画的にはヒールな役どころなんだが、息子が幻覚を見せるミュータントであったり、そのせいで妻が自殺していたりと、かなり悲劇的な人物でもある。
そんな理由でミュータントに対してはかなりの敵意を抱いており、その怨念はミュターントの生体改造を繰り返し己の道具として支配下に治める事で昇華していたらしい。
ウルヴァリンもどうやらその犠牲者らしいし(これにはまだ不明な点も多い。むしろストライカーの協力者だったフシもある)、息子のジェイソンにいたっては、ミュータントたちを意のままに操るための道具として利用されている。
つまり「ストライカーがジェイソンを道具に貶める」という図式が、そのまま旧人類と新人類(ミュータント)の関係にフィードバックするのだな。
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