英国流B級ギターポップの真髄を楽しませてくれる、実にゴキゲンなベストアルバムである。
下世話でちょっぴり泣きの入ったメロディは嫌味がなくキャッチーだし、気合の入りまくったビートはパワーポップといって良い程に爽快。
加えてネオアコの枯れたカンジも、聴いていて浸れる事この上なし(カヴァーの"Sweet Jane”とか実に素晴らしいデキ)
とにかくブリティッシュポップ大好きなオレにとって、マストな一枚である。
とはいえ、実を言えば最近までこのバンドの詳細が判らなかったのだな(笑)
随分昔に、ショップの店頭で偶然流れていたこのアルバムを購入して以降、いろいろと調べてみたのだが、"The Jazz Butcher”などというバンドに関する情報は何処にも無くてさ。
80年代後半〜90年代当時は、そのくらい日本のメディアで紹介されていなかったのだ。
中心人物でボーカル・ギター担当のパット・フィッシュなど、本国ではそれなりに名の知れたミュージシャンだったみたいなのにさ。
ほんと昔は、情報ってのが一部の人間によってコントロールされ得るモノだったんだねぇ……
んで、ようやく最近になって、ネット検索で"彼ら”のプロフィールが判明した次第である。
ほんに良い時代になったものよの。
しかし音楽ってのは、そんな二次情報はあまり重要じゃないのかも。
たとえ正体不明のバンドでも20年近く愛聴してきたのだからね(笑)
ま、知れば知ったで、作品を深く楽しめる事には違いないんだろうが……
それと調べてみたら、今回紹介した"The Gift Of Music”はどうやら廃盤になっているらしいのだ。
とにかく彼らは初期の楽曲が素晴らしいので、現在リリースされている別のベストを紹介しておきます。
興味のある人は、是非一度は聴いてみてくれ!(笑)
"Zombie Love”とかサイコーだぞ、うん。
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